緑内障とは、主に眼圧が高くなることで視神経が障害されて、見える範囲が狭くなる病気です。

眼圧が高いまま放置していると、失明のリスクもあります。

このページでは、眼圧が高くなる原因と、眼圧の上昇に関係している緑内障という目の病気について紹介します。

 

眼圧とは

眼圧は、眼球の形を保つために必要な圧力のことをいいます。

目の内側から外側に向かって圧力がかかっているため、目の形は球体に保たれているのです。

 

眼圧が高くなる原因は?

目の中には、房水という液体が循環しています。

房水は栄養や老廃物を運ぶという働きがあり、正常なときには房水の産生と排出のバランスが保たれています。

しかし房水の産生が増加する、房水の排出がうまくいかなくなるなどの原因によって眼圧が高くなってしまうのです。

 

眼圧が高いとどうなる?

眼圧が高くなると、視神経が障害されやすくなります。

急な眼圧の上昇や、高い眼圧でいる期間が長くなることによって視神経に傷がつくと、視野障害が起こりやすくなり、いわゆる「緑内障」の状態になってしまうのです。

 

緑内障の状態を放置しておくと、将来的には失明してしまうかもしれません。

健康診断などで眼圧が高いと言われた方 、眼底の写真で緑内障の疑いがあると言われた方、見え方に違和感がある方は、早めに当院までご相談ください。

 

緑内障の種類と眼圧が上がるメカニズム

緑内障には、さまざまな種類があります。ここでは緑内障の種類別に眼圧が上がるメカニズムについて紹介します。

 

<原発緑内障>

緑内障の9割以上が原因不明の原発緑内障です。

原発緑内障は、さらに開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障に分類されます。

 

原発開放隅角緑内障

房水の排出がうまくできなくなることで眼圧が高くなるタイプです。

隅角と呼ばれる房水の出口部分には問題がないものの、線維柱帯というフィルター部分がうまく動かなくなることで房水の流れが悪くなってしまうタイプです。

 

また開放隅角緑内障には、眼圧が正常で隅角に問題がなくても視野障害が起こる正常眼圧緑内障という病気もあります。

 

原発閉塞隅角緑内障

隅角が狭くなることで房水の排出がうまくできずに眼圧が高くなるタイプです。

突然目が痛くなる、かすみ目、頭痛、吐き気といった急性緑内障発作が起こることもあります。

急性緑内障発作を放置してしまうと数日で失明してしまうリスクもあるため、速やかな治療が必要です。

 

<発達緑内障(先天緑内障)>

生まれつき隅角に発達異常があり、眼圧が上昇するタイプです。

基本的には手術が必要で、1回の手術で眼圧が下がらないときには複数回の手術も必要です。

 

<続発緑内障>

緑内障以外の目の病気や、全身の病気(糖尿病、ベーチェット病、サルコイドーシスなど)、ステロイド薬の長期使用などの影響で眼圧が上昇するタイプです。

原疾患の治療を優先しても眼圧のコントロールが難しいときには、薬物治療や手術が必要です。

 

緑内障の検査と治療

ここでは緑内障の状態を調べるための検査と当院の治療方法を紹介します。

 

<緑内障の検査>

 

視野検査

正常な視野がどのぐらいあるかを調べる検査です。緑内障は症状が進行するまで自覚症状に乏しいため、健康診断で「眼圧が高い」、「緑内障の疑いがある」と言われた方は、まず受けてほしい検査です。

 

当院では、両目を開けたまま楽に検査ができる、アイモ視野計を主に使用しています。

アイモ視野計については、こちらのページも参照ください。

 

眼圧検査

眼圧がどのぐらいあるかを調べる検査です。目に風を吹きかけることで目の表面を一時的にへこませ、へこみが戻る時間を測定して眼圧を調べます。

 

顕微鏡検査

水晶体、虹彩、角結膜などの目の働きに関与している部分を詳しく調べる検査です。

隅角や眼底についても観察できます。

 

隅角鏡検査

隅角の部品である繊維柱帯、毛様体などの細かい部分を観察する検査です。

 

眼底検査

視神経乳頭と網膜神経繊維層という部分に異常が起こっていないかを調べる検査です。

眼圧が正常であっても、眼底検査で視神経の障害が発見されることもあります。

 

OCT(光干渉断層計)

視神経乳頭の神経線維層について厚みを調べる検査です。

症状のあらわれ方は一人ひとりで異なるため、症状にあわせて複数の種類の検査を組み合わせておこないます。

また上記以外の検査をすることもあります。

 

<緑内障の治療>

緑内障の治療では、一度でも傷がついてしまった視神経を回復させることはできません。

そのため視野障害の進行をできるだけ抑えることが大切です。

 

点眼薬

原発開放隅角緑内障に主に使われる治療方法です。

複数の点眼薬から一人ひとりの症状にあわせて組み合わせて使います。

 

レーザー治療

点眼薬の効果があまりみられなかったときには、レーザー治療を考慮します。

線維柱帯に特殊なレーザーを照射して、房水の流れを改善します。

主に原発性開放隅角緑内障や正常眼圧緑内障の方に使う治療です。

 

メスを使った手術

レーザー治療で眼圧が下がりきらなかったときには、メスを使った手術が必要になるかもしれません。

線維柱帯を広げて房水が流れやすくする手術や、房水が結膜下に流れやすくする手術など一人ひとりの症状に合わせた手術をします。

 

手術後に症状が再度悪化したときなどは再度手術が必要になることもあります。

緑内障の検査・治療を検討されている方は、「緑内障のページ」もあわせてご覧ください。

 

緑内障の検査・治療なら、はりの眼科へ

眼圧が高くなる原因は、主に房水の産生と排出のバランスが乱れることにあります。

眼圧が高いまま放置しておくと、視神経が障害されて緑内障になるかもしれません。

 

当院では、各種検査や複数の治療方法によって緑内障に対応しています。

健康診断で「眼圧が高い」「緑内障の疑いがある」と言われたことがある方は、なるべく早くに当院までご相談ください。

 

【はりの眼科院長 張野正誉 監修】