4月14日から開催された第126回日本眼科学会総会に参加しました。コロナ禍で、この2年間は参加者が大変少なかったのですが、今年は数千人が参加されていました。

招待講演の一つに、ノーベル賞を受賞された山中伸弥先生の講演があり、会場はほぼ満員で大盛況でした。iPS細胞の現状と、臨床に向けた応用についての道程をわかりやすく述べられました。

現段階でのiPS研究は、個別化医薬の実現と難病の創薬が目的です。眼科では、2014年に世界で初めて眼の中にiPS細胞が移植されました。安全性は確認されましたが、効果については個人的には不十分だったと思います。

その後も改良を重ねながら研究が続いており、眼科の角膜の病気、また全身的には家族性アルツハイマー病、脊髄疾患、血液疾患などに治験が始まっています。

近い将来、確立した治療手段となることを願っています。