10月12日~15日に東京で開催された第71回日本臨床眼科学会に参加しました。
学術展示で、東京女子医大の糖尿病センターの研究によると、90才以上の糖尿病患者さん114名を調査した結果、失明に至る危険のある増殖性網膜症に進行する可能性がほとんど無く、通院が難しくなりつつある90歳以上の糖尿病患者さんには、定期的な眼底検査を指示する必要性は無いという内容でした。
しかしながら、糖尿病の3大合併症の一つである糖尿病網膜症は、緑内障についで失明原因の第2位、40~60才の成年期では第1位という極めて重要な目の病気です。
従来からのレーザー治療や手術に加え、硝子体注射も有効性が高くなっており、眼底検査を継続することで、適切な時期に治療ができます。
89才以下では、まだまだ定期的な眼底検査が重要であることを認識しました。