院長に聞く患者様への想い
当院では「目の病を持つ方に、自分の家族のように全力で診断と治療を行い、安心を提供する」という理念を大切にして、患者様に接しています。
普段の診察について
普段の診察で大切にされていることは何ですか?
診察では、なによりも患者様の気持ちに寄り添いながら、治療方針を考えることが大切だと思っています。そのため、目の模型を見ていただきながら、わかりにくい専門用語はなるべく使わず、丁寧に説明するよう心がけています。
診察ではどのようなことをお話しされていますか?
まずは「今、どのようなことにお困りですか?気になることは何ですか?」とお尋ねしています。
患者様の症状や、日常生活においてのお悩みなどは人それぞれです。日常生活で不便だと感じておられることや、身体の他の部分の不調が病気に関係していることもあるため、まずお話を伺い、その情報の中から今の目の病気が何であるかを考えます。
その上で、患者様が大切に考えておられる仕事や趣味といった生活スタイルに大きな影響が出ないよう配慮しながら、お一人おひとりに合わせた治療方針を患者様と一緒に考えていきます。
白内障について
具体的にはどのような事例がありますか?
たとえば白内障の場合、程度にもよりますが、一般的には手術を急ぐ必要がないこと、手術以外にも薬を使って病気の進行を遅らせる方法もあることを説明しています。
ただし、薬を使った治療は症状の悪化を防ぐのが目的ですが、効果が限定的であるため、根本的な治療をしたいときには手術が必要になることもお伝えしています。
白内障の患者様にお伝えしたいことはありますか?
もし白内障などの病気が判明しても、日常生活で特に困ることがないときには、無理に手術をすすめることはありません。
しかし、白内障の症状が悪化しすぎると手術の難易度が高くなり、合併症などのリスクが起こりやすくなります。
また、白内障を日帰りで手術するためには問題なく通院できることが必須条件であり、そのため「足が悪い」「体調がすぐれない」「認知症の持病がある」など、将来的に通院が難しくなるかもしれない方には、早めの手術をお勧めしています。
白内障手術を迷われている理由として多いのは?
手術という言葉のイメージから来る不安や痛いのではないかという心配、手術そのものにも恐怖を感じる方が多い印象です。
手術の際は、目薬による麻酔を行いますので、痛みを感じる事はほとんどありません。
白内障手術は日帰りででもできるような安全性の高い手術ですが、副作用や合併症などのリスクを完全にゼロにすることは困難です。
そのため当院では、高性能な医療機器による検査や手術により、できるかぎり安全性を高め、ご希望があれば待合室の小窓を通じてご家族の方も手術を見学できるようにしています。
白内障手術を迷われている患者様にお伝えしていることは?
知らないことがあると不安に感じる気持ちが強くなるため、当院ではとくに事前の説明を院長自らが行い、安心していただけるように努めています。その際、なるべくご家族にも同席していただきますが、同席が難しければ診察室からご家族に電話して、共に理解していただけるようにしています。
また、白内障の手術によって生活にどのような変化が起こるのか、注意点はあるのか、手術後のピントをどこに合わせるのかなど、スタッフからもより詳しく説明をさせていただく時間を設けています。
白内障は早めに手術による治療を受けることで、物や景色が見えやすくなり、過ごしやすい生活を手に入れやすくなります。他院で難しいと言われたときや、術後になんらかのトラブルでお悩みの方も「はりの眼科」で専門的な診断や治療が受けられますので、まずはお気軽にご相談ください。